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旧栗ノ木川のほとりに、まるで周囲の民家に溶け込むように建つビル。

今回はそんな趣のある、「百川味噌」さんに取材させていただきました!


百川味噌は創業昭和16年、現社長のお祖母様が始められた会社です。

「昔はどこも、味噌は各家庭で作るものでした。だから、商売になり始めたのはそんなに前ではないんです」と社長。

越後味噌は東北の田舎味噌、京都の白味噌、東海の赤味噌とも違う、味に丸みと穏やかさが漂う「淡色味噌」が特色なんだとか!
 
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「お酒も味噌もそうですが、どこも味が均質化していっている気がします。品評会なんかでも、上位に残るのはそれぞれの要素が"平均的な味わい"の品です。やっぱり味だけを突き詰めていくと、いろんなものが研ぎ澄まされて、似たようなものになっちゃうみたいで」

まだ若い社長の口調に熱がこもった気がします!


ここで、個人的に気になっていた「自由研究用のお味噌仕込みセット」について伺いました!

「あれは、お子さんが自分で作ってみて、味噌の仕組みやできていく過程を見てほしくて製品化しました。我々プロはどうしても、立場上、失敗や無謀な挑戦というのはできないんです。だからこそ、アマチュアのみなさんにいろんなことをしてもらって、味噌作りにしても、醸造物にしても、"裾野が広がっていく"といいなぁ~と思って、そういうのにこれから力を入れていきたいと思って作りました」


スポーツには「プレイ人口」というものがあります。たくさんのアマチュアがいて、プレイされる機会そのものが盛んになると、プロの世界も活気づきます。
味噌作りや食べ物を作るという世界も、もしかしたらそういうものかもしれません。

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 帰りに、一番スタンダードですと勧められたお味噌と、米麹を買わせていただきました♪

「うちでも米麹を作るんですよ~」と申し上げたら、社長さんの顔がぱっと明るくなったのが、印象的でした。


取材先:百川味噌株式会社
住所:新潟県新潟市沼垂西3-4-25
電話:025-244-5437
Website:www.momo-miso.com/